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さい帯血ってなあに?

Q.さい帯血とはどんなものでしょうか?

A.母親と胎児を結ぶさい帯と、胎盤の中に含まれる血液をさい帯血といいます。さい帯は出産後は不要となりますが、その血液中には骨髄と同様の、血液細胞を作り出すもとである「造血幹細胞」がたくさん含まれています。

Q.なぜさい帯血が必要なのですか?

A.さい帯血の中には、赤血球、白血球、血小板などをつくりだす細胞(造血幹細胞)がたくさん含まれています。そのため、骨髄と同じように移植し、治療に役立てることができます。

Q.さい帯血はどのような病気の治療に用いられますか?

A.白血病など重い血液の病気や遺伝病など、現在は骨髄移植により治癒可能な病気の治療に用いられています。

Q.さい帯血移植とはどんな治療でしょうか?

A.骨髄移植で必要なものは、骨髄液に含まれる「造血幹細胞」です。さい帯血はその造血幹細胞を多く含んでいますから、さい帯血を利用して、骨髄移植と同様の治療を行うことができます。さい帯血を用いて行う治療を「さい帯血移植」といいます。

Q.さい帯血バンクとはどのようなものでしょうか、何をするところですか?

A.「さい帯血バンク」は、さい帯血を白血病などの血液の難病や重い遺伝病などの病気の治療に役立てるための移植医療の効果的な実現を補助することを目的としたシステムです。  さい帯血の採取・検査・分離保存と供給、さらに保存さい帯血のデータの管理など、医療行為を除くさい帯血に関する一連の作業をすべて行います。

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Q.さい帯血バンクと骨髄バンクはどのように違うのでしょうか?

A.さい帯血バンクも骨髄バンクも、移植を必要とする患者さんのためにあり、共同で助け合いながら行うものです。しかし、その方法は随分異なります。

Q.さい帯血バンクはどのように活動しているのでしょうか?

A.平成11年度から全国で20,000件のさい帯血を保存する計画を立て、平成16年に達成しました。これにより、希望する患者さんの 90~ 95%にさい帯血が提供できます。現在はより細胞数の大きい臍帯血を保存する様に努力しています。

Q.さい帯血の提供はどこの病院でもできますか?

A.残念ながらどこの病院でもというわけにはいきません。
さい帯血の採取には、そのための人材の確保が必要で、分娩の片手間でというように簡単なものではありません。さらに、さい帯血は移植に使うものなので、無菌(に近い)状態で採取や分離などを行うので、そのための設備や技術も必要です。
また、提供できる病院において提供のお約束をお願いした妊婦さんでも、出産時刻等で採取体制が整わないこともあり、そういった場合には採取を行わない場合もあります。さい帯血の採取や保存には少なからぬ経費を要しますので、効率的かつ効果的な採取を計画的に行ってまいります。

Q.さい帯血はお産するお母さんの血液ですか?

A.さい帯血は、すべて産まれてくる赤ちゃんの血液です。お母さんのでもなければお父さんの血液でもありません。

Q.予定出産になるの?

A.出産する産科施設にもよりますが、多くの場合、予定出産になることはありません。

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Q.もし、早産になってしまったら?

A.一定量以上の血液を採取しないと、移植には使えませんので、早産の場合はさい帯血の提供はできません。また、予定通りの出産ができたとしても、血液の固まりが早かったなどの理由で、血液量が足りなかった場合も同様です。

Q.へその緒はもらえないの?

A.さい帯血は胎盤とさい帯の中の血液を採取するので、お母さんがもらっているへその緒とは関係ありません。へその緒をもらえるかどうかは、病院によっても違うようです。

Q.後日、追加検査などの協力を依頼されることはありませんか?

A.追加協力をお願いすることは基本的にはありません。

Q.プライバシーの保護は?

A.さい帯血バンクでは、お母様のお名前や住所はさい帯血とは切り離して厳重に管理します。さい帯血が移植施設に提供される場合でも臍帯血「管理番号」によって手続きします。

Q.提供した赤ちゃんがそのさい帯血を必要になったとき、優先的に使えますか?

A.提供したからといって、特別に優遇されることはありません。また、提供しなくても、何ら不利益になることはありません。したがって、同意書の撤回も可能です。同意書の撤回は出産前にお願いします。その後のお申し出に添うことはできません。

Q.さい帯血の保存可能期間は?

A.保存は半永久的に可能といわれています。

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