Home >> さい帯血を提供したい >> ご提供から移植までの流れ
さい帯血のご提供をいただいてから、そのさい帯血がさい帯血バンクに登録され実際に患者さんに移植されるまでの流れを具体的に見てみましょう。
赤ちゃんが産まれることになり、受診することになった産科施設は、さい帯血バンクの採取施設でもありました。
さい帯血バンクの趣旨をよく理解したので、さい帯血提供に協力することにしました。同意書にサインして、あとは健康なお産をするばかりです。
元気に赤ちゃんが産まれました。母子ともに健康です。すぐにさい帯血も採取されて、十分な量が採れたようです。
採取されたさい帯血は、すぐに細胞の分離(処理)が行われ、マイナス196℃の液体窒素の中で保存されます。
出産後、感染症等の検査のために、退院前にお母さんの血液が採血されて検査が行われます。
出産からおよそ6カ月後、赤ちゃんの健康状態をおたずねするアンケートが送られてきますので、ご返送ください。赤ちゃんは健康ですので、保存されているさい帯血は正式にさい帯血バンクに登録されました。
白血病などの患者さんが移植するためにさい帯血をさがしています(公開検索)。コンピュータ-でHLA型が適合するさい帯血を探したところ見つかりました。
移植する患者さんの主治医が、適合した(移植する)さい帯血をさい帯血バンクに申し込みました。すぐに移植の日程などが組まれます。
さい帯血が冷凍されたまま移植病院に運ばれてきました。すでに患者さんには移植前処置が施されています。さい帯血は解凍され、静脈から輸注されました。移植完了です。
移植されたさい帯血は、健康な血液を造りはじめ(生着といいます)ます。感染予防のため無菌室にいた患者さんも、やがて一般病室に移ることができました。
移植にともなう免疫反応なども克服し、患者さんはめきめきと快復しています。早ければ移植後2~3カ月で退院し、間もなく社会復帰できるようになります。